暮しの仮想通貨

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【仮想通貨と確定申告】その20 仮想通貨Excel元帳 年始に必要な手続き

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あけおめだわん!

 

って、もう成人式もどんど焼きも終わってしまいましたね。

 

昨年、最後の記事を更新したころに新しい家族を迎えまして、年末、年始とまさに「犬三昧」の毎日でございましたっ。

名前は、「モハ」って言います。まだ三ヶ月の柴犬の女の子です。

親バカですのでちょくちょくブログにも登場すると思います。よろしくどうぞです。

 

さて、昨年末はブログアクセスも急上昇。そしてご質問も多くいただきました。

その中に「年をまたいだら、元帳はどうやって年ごとの利益を把握するの?」というものがありました。

確かに、年越し後もそのまま追記していったら年次の利益が把握できなくなりますよね!

全くご指摘の通り、先々のことまで考えておりませんでした。(反省)

そんなわけで前回さっさと最終回宣言をしてしまいましたが、早速戻ってまいりました。

 

ほんの一瞬、年次の利益を計算する機能を追加しようかとも思いましたが、毎年新しいファイルに記入した方が新たな気持ちで取引に望めますし(と勝手に断言)、年次ごとに新たなファイルに記録する方法で対処することにしました。

納税に備えて年末に全ポジションを売却された方は、またまっさらなシートに記録を初めていただければ良いのですが、こちらのブログの読者にはそんな方はいらっしゃらないと思います。年末に全ポジションクローズするなら、こんなややこやしい元帳への記帳は全く不要ですから(笑)

というわけで、新年にはまっさらなシートに、

  • 保有中のポジション→仕訳帳と商品有高帳に転記
  • 取引所口座に入金されているJPY →仕訳帳に転記

以上を2点を記帳してやらなくてはなりません。

 

例によってサンプルには、「元帳ダウンロード(解説用 JPY利確版)」を用います。

これを「元帳ダウンロード(記帳用)」に転記してゆきます。

皆さんは取引所や通貨をカスタマイズしてお使いだと思いますので、すでに使っていたファイルを2017年用として、それをコピーして2018年用とし、2018年用の仕訳帳と商品有高帳の内容をまっさらにした上で用いてください。

準備はできましたか?

では順を追って参りましょう。

ステップ1 保有中のポジションを転記

商品有高帳に転記

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「元帳ダウンロード(解説用 JPY利確版)」にはBTC,BCH,ETH,ETC,XEMについて残高があります。この数字をまっさらなシートに転記してゆきます。

まずはBTCから。

BTCタブをクリック。

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最終行の「残高」の「数量」「@」「金額」をまっさらなファイルに転記。

ここでは、最終行#5の「3.00000000」「125,031.28911139」「375,093.86733417」をコピーします。

そして、まっさらなファイルのBCHタブを開き、1行目の「受入」の「数量」「@」「金額」にペースト。

ここで大切なのが、そのままペーストするのではなくて、値をペーストすることです。

すると、こうなります。

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この要領で保有している全通貨の商品有高帳を転記してください。

そうそう、伝票番号は#1、日付は1/1でOKです。

すべて入力が終わった時の残高表示エリアはこうなります。

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「@」が転記されています。

「記帳に誤りがあります」はまだ無視して大丈夫。

仕訳帳に転記

当然このままでは商品有高帳残高と仕訳帳残高が合いません。仕訳帳にも残高を入力しましょう。

日付は1/1として、「借方」「数量」「通貨」を全通貨入力します。

「金額」欄は貸借の一致をJPYベースで確認するためにあるだけです。集計には用いておりませんので、ここでは記入してなくても大丈夫。もちろん几帳面な方はご記入頂いても大丈夫です。

2017年用のファイルの残高エリアの数値を参照して入力します。

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この範囲の値です。

BTCから行きましょう。Coincheckに3BTCあります。これを入力すると、

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こうなります。

全通貨、全取引所分入力してくだしあ。

こうなりました。

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残高表示エリアはこうなります。

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ここまでの入力で、上の判定欄は全て「OK」になるはずです。

もしならない場合はこの段階で入力ミスを正しておきます。

下の判定欄は現段階では、入力は正しくても「記帳に誤りがあります」と表示されてしまいますので気にせず次のステップへ。

ステップ2 取引所口座に入金されているJPYを転記

取引所にJPYを全く残していない方はこのステップはパスしても良いのですが、端数を残さず綺麗さっぱり残高がない方はおそらくほぼいらっしゃらないでしょう。

やり方は先ほどの仕訳帳へのポジション残高入力と同じ。

各取引所のJPY残高を、2017年用ファイルの残高エリアを参照して転記します。

「Wallet」の数値は転記しないでください。転記するのは各取引所のJPYの値のみです。

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これを転記すると。

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こうなります。

ここまで正しく入力しても、やはり「記帳に誤りがあります」と表示されてしまいます。次のステップで解決します。

ステップ3 仕訳帳の貸借を合わせる 

エラー判定のロジックはざっくり言うと、「保有ポジションの取得原価の合計」と「銀行口座からの出金額の合計」 を比較しています。ここにズレが生じるとエラーとなります。

つまり、「100万円分BTCを買ったなら、最初に銀行口座から100万円出金があるはずでしょ」というところをチェックしています。

なのでこの観点からすると、ここまでのステップで仕訳帳に入力した内容では、銀行口座からの出金額を反映していないわけです。

というわけでこれを入力してやります。

まず仕訳帳に最初に入力した、保有ポジション残高に関して、この残高と貸借が合う金額はどこに示されているかというとこちらです。じゃん。

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そうです。取得原価の合計額と貸借が合います。

なのでこの金額を仕訳帳の借方に「Wallet」で入力してやります。

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こんな感じ。

さて、JPY残高に関しても同じ処理をしなければなりません。

各口座のJPY残高の合計額を、借方にも記入します。

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借方は300000JPY + 20000JPY、なので貸方は320000JPYです。

はい、これでエラー表示が消えませんか?

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僕はこれで消えました。

手順通り入力すれば消えるはずですので、消えない方は入力ミスを疑ってみてください。

お疲れ様でした!

新年早々(早々?)ややこやしい内容の記事でした。

今年もしばらく仮想通貨元帳ネタから離れられそうにないですね。。

 

昨年最後の記事では、出川神などと書いた側からガラって焦りましたが、今年もトータルでは大きく伸びることは間違いなしでしょう!

今年もゆるゆるとマイペースに記事更新になりそうですが、みなさまの大切な利益確保のお力になれればこれ幸いです。

今年もよろしくお願いいたします。

 

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