【祝】個人事業開業! 税務署に開業届を提出しました
個人事業開業届提出記念!
— NAB@暮しの仮想通貨 (@kurashinoCC) 2017年8月23日
いっぱい儲けて、すくなく納税する準備ができたぞー。#仮想通貨 #税金 pic.twitter.com/EB3SaR3g58
というわけで本日、所轄税務署に開業届を提出しました!パチパチ!
仮想通貨取引により得た所得は通常「雑所得」ないしは「譲渡所得」として扱われるようです。(現状は税務署によって解釈が異なるみたいです。)
「雑所得」なら20万円、「譲渡所得」なら50万円控除されるようですが、所得から控除できるのは取得原価のみで、取引に必要なその他経費は控除することができません。
個人事業開業のメリット
そこで思いついたのが、「個人事業」。
個人事業の開業届を提出して、仮想通貨取引を事業として行いますと税務署に宣言すれば、仮想通貨取引によって得た所得を「事業所得」として申告することができます。
「事業所得」からは、その事業を営むに当たって必要な経費を控除することができます。具体的には、電気代、携帯代、ネット代、パソコン代、自宅の一部を取引するための事務所と考えればその面積分の家賃、情報収集代、交通費、忘れちゃいけないのが送金手数料など。そしてもしマイニングも行うとしたら、莫大な電気代と、リグ構築費用がかかります。これらすべて経費として控除できます。(領収証をとっておきましょう。)
そしてさらに、複式簿記による記帳を行えば、青色申告特別控除として65万円控除することができます。簡単な記帳で申告する場合は白色申告となり控除額は10万円です。その差55万円。絶対に青色申告を選択した方がお得。近頃は「MFクラウド確定申告」「freee」などの格安クラウド会計ソフトを使って簡単に複式簿記による記帳ができますので、ハードルは低いですよ。またいずれ、これらのソフトを使った取引の記帳方法について記事にします。
これら諸経費1年分と青色申告控除を合計したらかなりの金額が控除できそうです。特にマイニングを行ったら、必要経費は通常の仮想通貨取引とは比較にならないほどかかります。本格的なマイニングを始めたら、電気代は月に10万円を簡単に超えてしまうようですから。特にマイナーの皆さんには、一刻も早い開業届の提出をおすすめします。
個人事業開業のデメリット
大きなデメリットは、事業所得が290万円を超えると「個人事業税」5%が別途課税されること。開業したことで税金が増えるのは痛い。でも、上記さまざまな経費を控除した後の金額が290万円以上、ということですからかなりの利益が出ているわけです。その時の5%程度の負担増はいたしかたないのではないでしょうか。もっとすごく利益が出続けるようなら、さっさと法人化すれば良いのです。
あとは、利益がでなかった年も確定申告が必要となることです。開業届を提出していれば、無申告でいるときっと税務署からおたずねがくると思います。利益が出てないのに確定申告するなんて面倒。。でも仮想通貨取引なら毎年利益が出るはず!利益がでれば確定申告をするのは、個人でも同じですからね。たいしたデメリットではないでしょ。
もうひとつ、サラリーマンの方が開業した場合、退職した際に失業保険が給付されなくなるようです。失業保険を当てにする予定がある人は、開業を見送っておいた方が良いでしょう。
先日の記事でも紹介しましたが、メリットデメリットがよくまとまっているサイトです。参考にしてください。
個人事業を開業する方法
これは簡単。
所轄税務署に行って、用紙を1〜3枚提出するだけ。
所轄税務署がわからない人は、こちらで検索。
用紙は、
これだけ。
複式簿記は自信ないし、白色申告で、という方は1.のみ。
やっぱり青色申告特別控除65万円は魅力!というかたは2.も。
そして、さんざん時間をかけて解説している、「移動平均法」という取得原価計算法を採用したい場合は3.も提出します。「評価方法」の欄には、「移動平均法による原価法」と記入します。
2017.11.30追記
三分法を採用して、記帳の負担を減らしたい場合には「先入先出法」をおすすめしています。詳しくはこちらの記事を参照。
僕は3枚とも提出してきました。しかし現在保有しているポジションの原価を、最初の取引から遡って計算してゆくのはもう無理!という方は、次回は「最終仕入原価法」で確定申告を行いますので、3.については提出しないでおいて下さい!これ、超重要です。
そしてかかった費用は、なんと0円。法人開設に比べて超ハードル低い。
書類の提出も、窓口に書類を提出して(各書類控え用にコピーをとり2部ずつ提出)、ハンコを押してもらって、控えをもらって、はい終了。
1分かかんなかった。
帰りかけた時に、「マイナンバーカード見せてー。」って言われたけど。それで終了。
書類の内容は、その場では審査している様子はないですね。おそらく後日チェックをして問題があれば連絡があるのでしょう。
最後に記載と提出方法を参考にしたサイトのリンクを貼っておきます。
今回のまとめ
個人事業開業は、秒速で終わるし0円だしまじオススメ!(特にマイナーさん必須)
次回に続きます。