暮しの仮想通貨

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いっしょに考えましょう、仮想通貨の未来について!

仮想通貨と確定申告 正しい取引の記帳について考える その2

前回は記帳の重要性について書きました。

記帳の元となるのが、取引所からダウンロードできるCSV形式の取引履歴。

 

みんな大好きCoincheckやPoloniexなど、どの取引所も取引履歴をCSVにてダウンロードすることは簡単にできます。もちろんこれは必要。確定申告の際に、利益計算の裏付けになる資料として絶対に保管しておくべきです。

 

でもこれを取っておくだけではいかにも不十分。

だって取引の履歴が時系列にごちゃっと書いてあるだけでほとんど意味不明(泣)

特に販売所ではなく、取引所を利用して売買を行った時は、値動きの状況によっては1つの注文が細かく別れて約定します。それでも一瞬ですべての売買が成立する場合はまだいいのですが、指値しておいた注文が一部約定したのちに、他の取引を挟んで、その後残りが約定したりすると、もうカオス。

 

つまり時間が経ってから見てもどう言う意図で取引をしたのかさっぱりわからなくなるんです。しかも取引所ごとにCSVの書式がことなるので、単なるコピペではすべてを一つのファイルにまとめることができません。

なので、約定するたびにExcelを使って手入力。

取引のたびにポチポチ記帳をしていましたが、先日ふと気付きました。

 

これって、ちゃんと利益計算できるかなぁ。。

 

直接円で取引している時はまだいいんです。特にわけがわからなくなるのはBTCで取引している時。

正しく記帳していないと、ポジションの取得原価がさっぱりわからなくなります。

さて、先日の記事を振り返ります。

記帳の意義は、利益を把握するため。

でした。

その利益を計算するためには、ポジションの取得原価が必要になります。

 

利益とは

 

ここで利益について考えます。

くどいようですが、この辺はマナさんの記事がとても参考になりますよ。まずはご一読を。

bitcoiner.link

 

くだもの屋さんでたとえましょう。

例題1

10円でリンゴを仕入れて、100円で売ったら、利益はいくら?

はい利益は90円。超簡単。小学校低学年でも即回答できるでしょ。

でも仮想通貨取引で問題になるのが、「そのリンゴはいったいいくらで仕入れたのかが全然わからなくなるよ問題」です(笑)

では次の例題、

例題2

リンゴを10個、100円で仕入れました。

その後近所のくだもの屋さんで、リンゴ6個をバナナ3本と交換しました。

そのバナナを100円で1個売った時の利益っていくら?

ちょっとだけ計算がいやになりましたね。小学校低学年、計算できるかな?

バナナの利益は、バナナの取得原価がわからないと計算できないんですよね。

なので取引をたどります。

バナナ3本はリンゴ6個と交換しました。

なのでバナナ1本はリンゴ2個分。つまり、20円がバナナの取得原価。

これがわかると、 

20円でバナナを仕入れて、100円で売った時の利益はいくら?

という問題なります。

はい、こうなったら例題1と同じ。答えは80円。

 

ポジションの単価を記録しよう

 

例題2のおさらい。

商品の単価を示す時、

1バナナ@20円

のように@の右側に書くとします。

20円でバナナを仕入れて、100円で売った時の利益はいくら?

の計算は、

100円ー1バナナ@20円=80円

とします。

この計算で利益を求めるためには、一つ遡って1バナナ@20円を求めるための計算が必要になります。

その一つ前の取引は、

リンゴ6個をバナナ3本と交換しました。

でした。1リンゴ@10円ですから、

3バナナ@?=6リンゴ@10円

つまり、

バナナ3本=10円×リンゴ6個=60円

バナナ1本=60円÷バナナ3本=20円

こう計算することで、1バナナ@20円がもとめられました。

利益を出すまでにリンゴとバナナの物々交換を1回挟むと、一つ余分な計算をしなければなりません。

と言うことは、利益を出すまでに、間の物々交換が100回あったとしたら、100回の計算が必要になります!

 

さて、このくだもの屋さん。確定申告の時期を迎えました。

手元に現金もいっぱい残っているし、どうやらめでたく1年間でたくさん利益が出たようです。おかげで税金も収めることができますが、はたしていったいどのぐらい利益が出たのかさっぱりわかりません。

これでは収める税金がいくらなのか計算できずに困り果ててしまいました。

なにも記録していなかったわけではないのですが、記録をしていたのは、「バナナ3本はリンゴ6個と交換しました。」というような交換の履歴だけ。

 

バナナを売って得た利益を計算するためには、

1バナナ@?円

を求める必要があることはわかりました。

でも取引履歴を辿ると1バナナ売るまでに、物々交換を100回していました。

つまり、1バナナ@?円を求めるために、100回の計算をしなければなりません。

くだもの屋さんがこのことに気づいたのはなんと3月に入ってから。

確定申告の期限は3月15日!その後は途方に暮れる暇もなく、取引履歴とにらめっこしして、すべての商品の正しい仕入値を計算しましたとさ。。

とかなんとか。

 

人ごとではないですね。

こうならないためには、交換の度に、1バナナ@20円のように取得原価を計算して記録しておくことが必要です。

仮想通貨の取引も同じ。せっかくExcelを用いて記録してゆくならば、単なる売買の履歴だけでなく、そのポジションの取得原価を記録してゆくことが絶対に必要ですよ。

 3月になってから、取引所からダウンロードしたわけのわからない取引履歴のCSVを遡って計算してゆく状況なんて、想像しただけで悪夢。絶対にいやですね。。

 

今回のまとめ

利益を知るためには、取得原価が必要。
取引の度に、ポジションの取得原価を記帳する!

次回に続きます。