【仮想通貨と確定申告】その14 記帳方法を解説するよ チュートリアル#1
ダウンロードしたファイル「元帳ダウンロード(解説用 JPY利確版)」の黄色いセルに書いてある取引の入力方法を解説します。
もうひとつ「元帳ダウンロード(記帳用)」を開いて、そちらに実際に入力してみましょう。
1/1 銀行からCoincheckへ100万円入金
プラスになる取引を左側(借方)、マイナスになる取引を右側(貸方)に記帳します。
CoincheckのJPY残高が増えて、銀行残高のJPY減るので、入力はこのようになります。
今回はJPYのみの取引なので、商品有高帳への記帳はありません。なので「#」は空欄です。
この時の残高は、
こうなります。
WalletのJPY残高は-100万円となります。JPYのウォレット、つまり銀行です。この残高は銀行口座と仮想通貨取引口座間の入出金残高を意味するので、実際の銀行残高とは異なります。
1/10 Coincheckにて1BTC@10万円で購入
CoincheckのBTC残高が増えて、CoincheckのJPY残高が減るので、入力はこうなります。
BTCの取引なので、BTCの商品有高帳にも記載します。
BTCが増える取引なので、「受入」に記入します。
数量に5、金額に50万を入力。@は金額÷数量で10万とします。
商品有高帳に記帳する目的は、この@(仕入れ単価)を計算するためです。面倒ですが、大切な記録であることを理解してください。
そしてこの取引の「#」は1とします。これを仕訳帳の「#」にも記帳しておきましょう。照合するときに楽になります。
残高は、
Coincheckの残高は50万円と5BTCとなりました。そして、BTCの@には商品有高帳より10万円と転記されています。
1/20 CoincheckからPoloniexへ3BTC送金 送金手数料は500円
Coincheckから3BTC送金しました。Poloniexに着金したのは2.995BTCです。その差が手数料ですね。今回は先に商品有高帳に入力します。
3BTC送金を先に入力。「払出」数量に3、現在の@は一つ前の行の「残高」の@、図では「J4」のセルです。ここの10万を転記。金額は数量×@で30万円とします。
同様に2.995BTCの着金を入力。「受入」数量に2.995、現在の@ま「J4」セルの10万円。金額は数量×@で299,500。
そして「#」は2。
この情報をもとに仕訳帳を入力します。
Coincheck残高が減るので、貸方はCoincheckを選択。数量は3BTC、そしてJPY評価額の30万円を入力。
Poloniex残高は増えるので、借方はPoloniexを選択。数量は2.995BTC、そしてJPY評価額は299,500円を入力。
仕訳帳は貸借の金額が同じになるというのがポイントでした。30万円-299,500円で500円借方が少ないです。これが手数料ですね。
なので、借方に入力を追加。手数料を選択して数量は500JPYとします。これで貸借が一致します。
入力が終わったら、残高を確認します。
BTC残高はCoincheckで2減り、Poloniexで2.995増えました。
そして、手数料が500円増えています。
判定の欄はすべてOKになっていれば入力間違いはありません。仕訳帳、商品有高帳とも入力を終えたら判定欄を確認する癖をつけましょう。
今回のポイント!
- プラスになる取引を左側(借方)、マイナスになる取引を右側(貸方)に記帳
- JPY以外の取引は、商品有高帳にも記帳
- 商品有高帳をつけるのは、@(仕入れ単価)を計算するため
- 対応する#を入力しておくと照合がラク
- 仕訳帳、商品有高帳とも入力を終えたら、残高と判定欄のOKを確認
とりあいず今回はここまで。お疲れ様でした。